医療崩壊するのがおかしい?

なぜコロナで日本の医療崩壊が起きるのか

 

医療資源が不足していない日本で「コロナ医療崩壊」が起きる理由 | 原田泰 データアナリシス | ダイヤモンド・オンライン

 

 名古屋商科大学BSの原田教授の記事は、客観的な数値を引用して検討を行っている。冒頭「新型コロナウイルス感染症の拡大によって医療崩壊になると盛んに言われているが、私は正直なところ、なぜ医療崩壊するのか不思議だった。」と述べている。

 

 日本の医療従事者数は米国と大して変わらず、コロナ感染者、死者数は米国の30分の1程度だということが分かる。欧米先進国と比べた日本のコロナ患者数は圧倒的に少ないのだから、医療崩壊するのがおかしい。

 

 では、なぜ日本の医療が崩壊だと言われるのか?

 

 病床数、ICU数、スタッフ数はあっても、それを全てコロナのために動かすことができない。コロナを増やせば一般は減る。ゼロサムなのだ。民間病院は、コロナ患者を受け入れて赤字になるわけにはいかない。

 

 医療体制を踏まえたコロナ対策とは、コロナ患者を受け入れた病院が赤字にならないようにすることか。大阪府は重症患者用の施設を作ったが、スタッフが足りなかった。現在、病院に行く人も減少している。コロナ感染症を恐れて病院に行かない。

 

 全くの私見だなのだが、恐れているのは、PCR検査の結果が現実と表していないではないか。言い換えれば、PCR検査が十分行き届いていないのではないかということだ。であれば、どんな比率を求めても日本で医療崩壊が起きると言えなってしまう。

 

より個人に立ち返ってみれば、病床数、スタッフ、資金に加えて、病院へ行く人の心理をどう維持するかということも医療崩壊につながる重要なファクターだと感じている。