「大学入学共通テスト」で何が変わる?

大学入学共通テスト

 

海外エリート大学と日本の大学の「入試」に見る、根本的な違い | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン

 

 30年ぶりに大学の入学試験が変わったらしい。大学入試センター試験に代わり21年度入試から導入された「大学入学共通テスト」が始まった。僕の頃は「大学共通第1次学力試験」と呼んでいた。僕が元年生だった。

 

 息子に聞いてみると、暗記偏重の試験から考える、表現するなど多様性が盛り込まれたという。昔から欧米の大学は入りやすいが卒業のハードルは高いという話はよく聞いた。一体、何が違うのだろうか?

 

イギリスの名門、いわゆる「オックスブリッジ(オックスフォードとケンブリッジの両大学の総称)」では、面接試験が導入されている。

 

 日本では高校の学校推薦でもない限り大学の入学試験で面接が行われていると聞いたことがない。なぜ、面接が重視されるのか?娘が留学したので、少し仕組みがわかる。海外は大学に入る前にプレスクールで準備する。

 

 名門大学のカレッジは、寮があり学生と教員は寝食を共にして強い絆を結ぶ。これがのちのち大きな財産になるという。日本でも香川照之氏を見ていても感じるのだが、大学よりも出身高校がいかに重要かがわかる。

 

 カレッジで重要なのは、少人数のゼミのような形式で「読む」「書く」「話す」の鍛錬に励むことだろう。世界の先進国では実のところ、大学の先生が入試そのものに加わらない。日本が珍しいのだ。

 

 欧米では大学側が志望者の学力評価にあまり関与しないのだろうか?

 

 「高校側がすべき」と判断し「高校から送られてくる成績表や内申書で学力評価は十分」と認識しているようだ。高校の「相対評価」で大学側も生徒の学力到達度を把握し、それを信じて選考の資料とするのである。

 

 高校間の格差が少ないから「相対評価」の信頼性が担保されるとみていい。欧米での高校にも多少の格差もあるだろうが、それらはカレッジで埋めていくものと考えられる。日本の教育もグローバルスタンダードにするべきだろう。