老化を克服するとは?

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 羽鳥慎一モーニングショーを見ました。木曜日は玉川徹氏の『そもそも総研』というコーナーがお気に入りだ。本日のテーマ「老化を克服するとは?」。みんなが乗り出して見入ってしまう内容。

 

 ハーバード大学の医学部デビッド・シンクレア教授は、長寿と加齢に関する研究では世界的に知られる第一人者である。人間の体にはそもそも老化をさせる物質なり遺伝子はないという。むしろ、新陳代謝しょうとする因子がある。

 

 「老化」という現象は、人体に由来するものがないのであれば、「病気」と捉えられないかという発想転換だ。デビッド・シンクレア教授の研究に影響を与えたのは、日本のノーベル賞医学者山中伸弥教授だった。再生医療の先駆者だ。

 

 デビッド・シンクレア教授と山中伸弥教授は将来の医療費削減の期待につながる。前にも書いたことがある。筑波大学名誉教授の村上和雄教授は『スッチ・オンの生き方』(2009年、致知出版社刊)の中で興味深いことを書かれている。

 

 遺伝子は生き物の設計図であることは、中学や高校で学ぶ。遺伝子の内容は猿と人間ではほとんど同じで、人間同士の差も極わずか0.5%でしかないようです。1つの細胞に32億個の遺伝子暗号を持っている。

 

 遺伝子には「自然治癒力」という暗号を持っています。一方で、遺伝情報に書かれていないことは起こりません。しかし、書かれている内容がすべて起こるわけでもないという。起こる起こらないは遺伝情報のスイッチがオンかオフかと例えられる。

 

 ガンの遺伝子情報や高血圧の遺伝情報はみんな持っていますが、殆どはオフの状態らしい。生活環境などによりスッチがオンになると発病がはじまるのだ。人間の遺伝子情報のほとんどはオフになっているらしい。

 

 老化するという遺伝子情報はないのだろう。しかし、自己治癒力や細胞の再生などの遺伝子情報がどこかのタイミングでオフになってしまうと老化や病気が起きるのではないと思われる。精神論のように思っていたいたが、科学的納得できるようになってきた。