菌に対する強さとは?

 

「殺菌」「抗菌」「除菌」何が違う?菌に1番強いのは? | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

 

 

 パンデミックは100年周期説で起きるというのだ。

 

 記事によると、1720年頃にフランスを中心に襲った「ペスト」、次に1820年頃に世界的に流行した「コレラ」、そして1920年頃に世界で5000万人以上が死んだ「スペイン風邪」と確かに約100年ごとにパンデミックが起こっている。

 

 もちろん科学的な裏付けはない。むしろ40年周期で起きる五輪トラブルの方が地政学的に興味深いのかもしれない。2021年もテニスの全豪オープンでチャーターされた航空機内でコロナ感染者が発生した。搭乗者全員が2週間の隔離となった。

 

 先のコレラでも、10万~30万人の死者が出たといわれる。2度目の時よりも3度目の大流行が全国的に起こりさらに多くの死者を出した。「伝染病は公衆衛生の母である」という。日本人の間に衛生観念が生まれたのは、明治時代に入ってからだ。

 

 昨年はマスク不足に陥り、アルコール消毒液も買い占め等により品薄になった。一定濃度以下にも拘らず「殺菌」「抗菌」「除菌」と表示されたりしていた。これは厚生労働省消費者庁の管轄で管理される法事案である。

 

 厳密にいえばどこがどう違うのだろうか?

 

 効果の強さ 殺菌 > 除菌 > 抗菌

 

 殺菌は、文字通り菌を殺す作用のことだ。薬事法にもとづいて「殺菌」という表示ができるのは、消毒剤などの「医薬品」や、薬用石鹸などの「医薬部外品」のみである。

 抗菌は、菌を除去することであり、菌を殺すことはできない。あくまでも増殖を抑える作用があるという意味である。経済産業省の定義では、抗菌の対象はあくまでも細菌のみである。だから抗菌仕様と書かれてあっても、カビ、黒ずみ、ヌメリは対象外になる。

 除菌は菌を排除することだ。菌を殺すのではなく、あくまでも除去である。手洗いは除菌をするためのものだし、食器を洗うことも除菌のための行為だ。除菌効果があるとされる洗剤は、使ったあとに菌を減らすことはできるものの殺しはしない。