価値あるもの

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 親父がよく人間は中身だと言っていた。着ている服装で人の値打ちは決まらないと。子供ながらに名声のある人はいい身なりをしているのにと思ったが黙っていた。( ´艸`)でも、親父の事業が軌道にのった時、親父はいい車を買い、オーダーメイドのスーツを着ていた。

 

 自分の仕事に過大に装うってはいけない。しかし、過小に装うってもいけない。そうのように思うようになりました。過大でもなく過小でもない。これはそれなりの知性を持って、人間関係に相応しさを基準に考えるのではないかと。

 

 

 逆に考えますと、親父が言ったように、高級な物を持っているから立派なのかに通じます。みすぼらしいといって立派でないと考えるのも浅はかです。本質的に的を得た言葉だったと知るには相応の年月が必要でした。

 

 

 お金が手に入るようになった時、それなりの人間関係ができ付き合いも増える。結局、収入と費用の差額とすれば、相対的に上に押しあがった感じかなとも言っておりました。人生のほとんどが苦労で最後の10年ほどが思うようになったのかもしれない。

 

 そういう父親と生きてきたから、僕は自分の生き方に素直だったのかもしれません。