計測は人の行動を変える

稲盛和夫、孫正義…なぜ一流経営者は「会計の使い方」がうまいのか

 

 財務会計は法の要請だと説明されることが多い。経営を管理してくには数字の構成などを変えないと上手く行かないことがある。若干、逃げ気味な表現をしてしまいました。僕は人の行動を促す会計は会社の業態や考え方で組み立てる必要があると思う。

 人は計測されると行動を変える。経営にマッチした管理会計は現場を動かせると信じています。この仕組みを間違ったのが、米国の製造業でした。会計数値に偏り過ぎていたのだと思います。

 バランスド・スコアカードなどはその成果と言える。けれど、経営に取り入れるには、なかなかハードルが高い。会計屋は会計屋の言葉を持っていて、現場に語り掛け理解がないと嘆いている。現場の人達にその言葉は理解できない。

 稲盛和夫氏の『実学』にそのことが書き綴られている。氏も経営者として会計屋の言葉を理解できなかった一人だろう。そのギャップに気付いた時に、相手の言葉で語ろうという気持ちが沸き上がる。改善への期待だ。

 原価差異の再分析という考え方に至った。隷属的な労働環境から如何に救済するかの戦いが始まった。

 

人生にも推敲を

 

 最初に、コメントを下さった方々、ありがとうございます。僕はコメントを書いていません。でも、とても嬉しかったです。

 僕は完璧で潔癖主義者だった。自分の住む世界が限られている場合には、まだ通用するかもしれない。けれど、社会人になって行動範囲が広がるにつれて、そても追いついていない。これがもとで苦しい思をした。

 一つの方法として、限界になるまで考えて答えが出ないのなら、もう考えるのは止めようと言う線引きで生き延びてきたように思う。何人かの方にこの話をリアルでした記憶もある。その果てに自分の破綻が分かるからです。

 文章も同じで、推敲を適切な時間に行う。繰り返し行う。これはとても重要な行動だと思っています。誰かが一度考えることから離れて、もう一度考えてみることをアドバイスしてあげられたらと思うのです。

 そんなことをしても答えは変わらないと仰る方もおられますが、時間をおいて距離を取って再度考えてみることは有効な方法だと気づくことができます。できる限りを尽くしたから、一休みする。それを責めてはいけません。自分を褒めてあげて下さい。

 

口から出たら戻らない

 

 人の顔色を見る。それは場の空気を読むことに等しいかもしれない。そういう意味では僕は空気が読めていない。初対面の人とフレンドリーに触れ合えない。無意識に警戒しているのだ。

 良かれと思うことがあって、冷や汗が出そうなエッジの効いた冗談を言おうとして、エッジが効きすぎて滑ってしまう。周りへの配慮に欠けた発言だけが上滑りしてしまうことになってしまう。

 このようなことは、思想や価値観に根ざすことが多い。特に、今よくやり玉にあがるのはジェンダーに関する発言だ。あの映像を見る限り意図的に考えを主張したのではなく、培った環境で刷り込まれたものが言葉になってしまった感じだろう。

 親しき仲にも礼儀が必要で、夫婦間でも行き違いが起こる。思わぬ一言がいざこざを起こしてしまう。悪意はない。回りに受けようなんて思って軽はずみな発言を金輪際しないと誓うべき人はたくさんいるだろう。

 口は災い元、人の口に戸は建てられない、人の噂も75日など口に関する教えは多い。

 

 

地理も時間も差を生むんです

 魚が売りづらかったECで突如取引が急増した理由

 

 「裁定」という言葉は、金融の世界でよく使われます。英語では「Arbitrage」と書いて、サヤを稼ぐという意味です。価格に差がでるような時間的な要素や地理的な要素を利用してサヤを稼ごうというのです。

 魚は産地では安く手に入りますが、距離の離れた山間では貴重な商品として取引されます。ここに裁定の余地が生まれるわけです。株式の世界では、現在と将来との価格差を読んでサヤを稼ぐような取引を行われます。

 大豆やトウモロコシは、もともと将来の買う権利を商品として買っておくと言う発想から市場が始まったわけです。シカゴという街の歴史です。近年の冷凍技術の発展は、このような時間や距離の差を縮めてしまう。

 コロナ禍で人が街にでなくなった時、物の売り方を考え直さないといけません。何か良いヒントになればと思います。

 

ニュー・シェパードという事業

投資 時間

 

 ジェフ・ベゾスが「ニュー・シェパード」ロケットの打ち上げと着陸を14回目の成功収めたと昨日報じられました。ジェフ・ベゾスさんが私財でやられている宇宙事業ですが、まるでCGを見ているかのような映像に驚きを隠せませんでした。

 ジェフ・ベゾスはご存じのように、みんなお世話になっているAmazonの創設者です。もう公共機関に近いと思えるほど多くの人々に使われていることと思います。僕は社会人学生の時代があって、プライム会員で書籍では大変お世話になりました。

 さぞや儲かっているのだろうと思っていましたが、利益を計上するようになったのはごく最近のようです。利益が出ていないのですから、利益処分としての株主への配当も行われていませんでした。Amazonへの期待感だけで成り立っていたのでしょう。

 経営戦略の手法の5Force分析が教える要点に、競合企業や代替企業という視点があります。その対策として、参入障壁を築くことが有効です。そのためには、多くの投資が必要で、多くの資金が必要なのです。

 未だに会費を値上げしていません。むしろ戦略的に安く抑え、競争優位を築いていると考えられます。EC業界はネットワークとサーバーで参入障壁が低いように思われがちですが、法人税を払わず投資を行う売上規模からみても勝てません。

 そのような意味でジェフ・ベゾスはまだまだ先を見通した投資を行っていることでしょう。

 

顔色を読む性格

 

 僕は、人への警戒心が強い。知らない人に会うとなることに躊躇したり、人との対応に気疲れし続ける。興味があること挑戦できない。他人の顔色を伺い、付け入る隙を与えてはいけないという思い持っている。

 今は、自分にできる範囲で「積極的に行動」することを続けている。車を乗り換え、左ハンドルのマニュアル車を運転して、疲れるけれど積極手に楽しんでみる。学校の先生も始めた。他人への警戒心が少しずつ軽減していくのではないかと思う。

 過去は変えられない。過去との関係を変えることはできます。現在の行動によって自分と世界の関係が変わります。その時になってはじめて、過去の呪いと化していたものが消え、過去が自分のエネルギーとなっていることに気づく。

 人はなかなか変わることができないけど、変わっていくには自分から動くしかないと思う。過去との関係を変えることが重要なのだと痛感する。これから頭が固くなっていくだろうけれど、新しい体験に飛び込んでみようと思う。

 

何故、自死しかなかったのか?

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 リストラ、出向、失業、倒産など暗い話が躍ります。まだ、失業率として顕在化していない潜在失業者数が多いと言われている。日銀の量的緩和策は、世の中にお金を増やした。コロナ禍で消費が減ってしまった。

 緊急事態宣言を含めて、製造速度が落ちてきますし、リアルな販売機会も減ってしまいました。いわんや、雇用形態によっては収入が減少したことは想像に難くないです。そして、収入が減ると消費が落ちます。余剰の支出をするところがありません。

 経済を止めてもいいのかと言われるが、言い換えると雇用や国民の生活を止めていいのかと言い換えた方が正しいと思う。供給が先か需要がさきかの議論に陥ってしまう。供給を支えているのは働く人なのです。

 お金の量的緩和策の縮小はまだまだできない。雇用を増やすと言っても、雇用が生まれるためには、コロナの鎮静化なくしてあり得ない。このことが原因で自死自殺者が出てしまうと本末転倒ではないのか?

 最近、姻族の一人が会社で亡くなっていました。理由は分からないと言う。いや、周りが分からないから自死したのでしょう。