不正が起きる時

 

 駆け出しの頃、上司は平社員の僕に「社員に間違いを起こさせてはいけない。起きたら原因は会社の仕組みに原因ある。」と教えました。性悪論ではなく、人は不正を犯してしまう生き物だという考えに立つ。

 

 今時、現金で売上を貰う企業があったとしても直ぐにばれてしまう。領収書の話しでも書いたけれど、架空や白紙の領収証で金額を誤魔化す。これも書いたけれど、取引先に費用を持たせて請求させるなどの方法もある。

 

 経理もある程度の信用ができて一人で動けるようになると不正が起き得る。システムの取引マスターやネットバンキングの振込先の登録などは担当を分けておく必要があります。一人で全部できる仕組みはいけません。

 

 不正が起きるのには原因がある。1つには動機、2つ目は機会、3つ目は正当化の3つです。「動機」は、本人が不正を働くための動機です。遊金を欲している、借金があるなど。「機会」は、不正が起きても誰も気が付かない状況にあること。

 

 「正当化」は、不正行動が適切であると正当化する理由です。「組織にとって」「借りるだけ」「自分はもっと報酬をもらうべき」「他の人もやっている」など会社として対処が難しい。

 

 会社のお金を管理する仕事は神経を使う。業績の良い時悪い時、お金が足りるか足りないか夢を見た。役員を辞任して、銀行印やカードなど全て返却した時、気持ちが安らいだのが本音です。( ´艸`)