クセが強い?

「働かないおじさんが御社をダメにする」けれど会社側にも責任がある

 

 「働かないおじさん」は、会社に都合が良い上意下達で動く人材にするようなキャリアを強いてきた企業の責任や社会の構造でもあるという意見がある。年齢的には、僕も対象になってしまう。

 

 「年功序列」は多様性やアイデンティティーを許さない。だから「働かない」、決して「働けない」わけではない。「働かない」という言葉には意志がある。「働かないおじさん」というのは「変化を拒む人」という意味の比喩らしい。

 

 バブル時代ならともかくもそれ以降の失われた時代に「変化を拒む」なんてあり得たのか?そんなに日本は悠長な状態だったのいうのか?20歳でも30歳でも「おじさん」になりかけている人はいるだろう。

 

 「働かないおじさん」も自分の意見を持っている。そのリアルな声や思いが会社や社会に届いていない問題だ。SNSは抑制され苦手な方が多い。僕は5年に1回くらい就活をしていた。知りたかったのは自分が社会一般から客観的な評価が欲しかった。

 

 組織に依存して自分のキャリアを企業に預けて逃げ切りたかった。コロナ禍はそれを許さなかった。転職と言う選択肢も一家の大黒柱が夫1人だけ。家族全員が人質となっている状況では恐ろしい。

 

 長時間労働、転勤やパワハラがあっても、会社を辞められない。それが現実だったと僕も思う。変革や変化は基本的に若者主体である場合が多く、年をとるごとに保守的になってしまう傾向にある。

 

 第二章は、新しい世界で歩むことも考えられるし、今の仕事の中でもいい。家族と言う人質も解放さたことだろう。後は自分の意見を解き放って欲しい。迷える若者の道標となって欲しい。