自己否定感はどこへ向かう?

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 僕は能天気な子供時代を過ごした。小学校お受験や中学校お受験で苦しみ足掻いている同級生もいたのだろう。知らない世界では、そのような展開があったのだ。コロナ禍で社会との関わり方が大きく変化している今、大人とて戸惑っている。

 

 「自己否定感」を持ってしまう子供は少なくないようだ。とかく子供も生きにくい世の中になってしまった。知る限りは最悪の時期なのではないか。先に夢を持てないから、自殺も増えているのだろう。

 

 親はこのような子供の姿に気付いているのだろうか?子供にとってもこの息苦しさを親に話せる状況でないことも察知していることだろう。では、その鬱積の向かう方向はどちらに向いてしまうのか?

 

 長年小中学校の養護教諭として多くの子どもたちと接してきた桑原朱美さんは、『保健室から見える親が知らない子どもたち』(青春出版社)の中で、子どもたちは保健室で何気なくつぶやくという。

 

 子育て現役世代は、いつの時代も大変だ。しかし、現在だからこそ子供の心の落とし穴に気付いてあげて欲しい。保健室の機能をどう位置付けるか、親として肯定的に保健室と連携するかを考える時期ではないか。