幸せの感じ方は?

 

 世の中、絶対ということはないと思う。相対的なのだと思う。何か基準と言っても移り変わる印?があるのだと思う。つまり、感じ方は常に変わっていく。最初に食べたチョコレートは美味しい。二個目のチョコレートも美味しいけど最初ほどではない。

 

 幸福感も同じ原理で動いている。子供の頃に幸せだったことは、大人になるとそう幸せでもなく当たり前に感じる。人は誰しも幸福を感じていたい。これは至極当然の話だと思う。でも、いつも幸せな方向へ進んでいるかというとそうでもない。

 

 人間の脳は、自分の行動を正当化しようとする。行動の理由付けを探す。そして、納得したがる。幸せな方向へ進んでないくても「正しい」と思い込む。高価な物を買う時、そ以上のグレードが出るとこれは高くないと言い聞かせて買ってしまう。

 

 逆説的言えば、嫌なことを進んでやることは人生にプラスになるという考え方はどうか。「嫌なことがあっても常にポジティブでいることが大切だ。実はこれらは、私たちを苦しめ、損をさせている可能性がある。」ということだ。

 

 限界効用逓減の法則が教えるのは、一定額を超えた収入が幸せだと感じさせてくれるには限界があると言うことだ。年齢との関係もあるだろう。残す人生が見え始めると、稼ぐ量を増やすのではなく、今あるお金の使い方を変えることである。

 

 体験消費と言われているが、「モノ」ではなく「経験」にお金を使うこと。世の中とのつながりを実感できる経験、まさしく第二章を生きることだと思う。自分の経験を語れ、人の役立っている実感は何事にも代えがたい。