火をどのように克服したのか?
最近、佐藤健さんと原始人のCMが気になる。大林組のCMらしい。大林組が新たに策定したブランドビジョン「MAKE BEYOND つくるを拓く」をCMで表現したそうな。誰でも知っている史実だが、誰もその瞬間を見たことはない。
CMを見ていて思う。祖先は「おそれ」を乗り越えたこと。彼らは火への恐怖を超えて火を利用するようになった。それは、人類が持つ「好奇心」の表れでもあり、火を利用することの「有用性」を学んでいったのであろう。
火を使用した明確な証拠が多いのは、旧人のネアンデルタール人の時代からだと言われている。また、調理に火を使用することの意義は大きかった。加熱すると、消化吸収がよくなる。人類の臼歯は小さくなり、胃腸の容量が小さくなる。
空想の旅は続く。消化により脳のほうにエネルギーを振り向ける余地ができ、脳容量が大きくなる変化が起こるという説に納得した。火を囲んだ食事と団らんによって、お互いのコミュニケーションも密になり、人類の社会性は高まったのだろう。