あなたの脳はウソをつく

 

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脳医学者が伝授「脳が勉強したくなる8つの作法」、何歳からでも独学可能 | あなたの人生を変える!「独学力」 | ダイヤモンド・オンライン

 

  この記事を読んでいて、ふと『脳細胞は甦る』(三石巌著、クレスト選書刊、1995年)を思い出した。脳を生かすも殺すも栄養次第と書かれていた。体で鍛錬できるのは3か所だそうだ。手足、心臓そして脳なのだ。脳は体より長寿らしい。

 

 本当に、歳を取ったら勉強はできなくなるのか?

 

 これは真っ赤なウソである。

 

 「何歳からでも成長する」。東北大学加齢医学研究所教授で脳医学者の瀧靖之氏は、「知りたい」「学びたい」「達成したい」といった意識を常に持っている人は、脳の機能が保たれると言う。

 

 勉強をしないと脳が衰えるというのが正しい。これは、上で紹介した三石巌先生も同じことが言われている。使い込むほどによくなるのだ。

 

 「脳の力は生まれつきで変えることはできない」というのウソだ。人間の脳は後ろ(後頭葉)から前(前頭葉)の方に向かって成長とともに発達する。後ろの方は、視覚、聴覚、運動能力などをつかさどっており、遺伝的な影響が8~9割も出てくる。

 

 一方、考える力や判断力、コミュニケーション力など大人になって発達する脳の前の方は、遺伝の影響は50%程度に限られており、「50%は環境や意欲によって後天的に決まってくる」。

 

 もう一つ、「脳は、実は勉強好き」だ。しかし、「脳はそもそも、やる気に満ちている器官で、生まれた直後から新しい情報や知識を求めており、大人になってもその性質は変わらない」。

 

脳の常識ウソ・ホント