今年売れた不思議なもの

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 企業の研修などでも、よく「茹で蛙」の話がでる。生え抜きの中堅社員が陥りやすい。熱湯に蛙を放り込むと蛙は、その熱さに驚いて飛び出してしまう。だが、水の状態で蛙を鍋入れてゆっくりと茹でると蛙は熱の変化に気が付かずに茹で上がる。

 

 仕事を懸命にしていても、環境がゆっくりと変化していると変化に取り残されて死んでしまうという例え話だ。講師なりコンサルタントが冒頭のつかみに使うことが多い。人間は変化を嫌う生き物だが、徐々に環境に適応する。

 

 今年、年賀状が少し潤っているようだ。年賀状やオンライン印刷など人口減と高齢化で減少に歯止めがかからなかった。コロナ禍で外出自粛の声が大きくなって、年賀状を送ろう。楽しもうという掛け声に反応があったようだ。

 

 窓のロールスクリーンもよく売れたようだ。リモート勤務、在宅勤務が常態化して、家にいる時間が増えて、部屋の模様に気を配るようになったのではないか。アクリル仕切り板やフェイスシールド、マスク、容器はもちろん売れた。

 

 ただ、オーダーメードのアルミケースが何故好調だったのか?この理由が思い当たらない。アニメDVD用ケースは1回1,000ケースも受注があった。これはおうち時間効果の恩恵かもしれない。COVID-19はオリンピックを延期させたが、家にいるという側面で予想はしやすかったのかもしれない。